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ツール・ド・草津 ~当日レース本編~ [自転車レース]

朝6時、起きて窓の外を見ると、なんと、雪が降っている。

「ここまで来て、中止!!?」

と、気が抜ける。「こんなことなら、昨日、(疲れても)試走すればよかった。」と思いながら、とりあえず朝食をとる。
そしてまた外を見ると…、晴れてる!!?

青空が見える。でも、路面が心配。スタート前に下り坂もあるし、ゴール後の下山も恐い。「あ~どうしよう」と不安になりながら、宿を出ると、あれ?路面が乾き始めている???
濡れているところもあるものの、乾き始めていて、「これなら走れそう」と思い、気合を入れなおす。

会場に着き、タイヤに空気を入れる。ヒルクライムは初めてなのでよくわからないけど、「気圧が低い関係でパンクする場合がある」ということを聞いたことがあったので、いつもは6.2のところを5.8にしておく。ファンライドのヒルクライム特集では、「ヒルクライムでは、空気圧を高めがいい」というようなことが書かれていたけど、それは、「パンクしない範囲なら」という前提があるものだと、勝手に解釈してみた。

9時30分、開会式があり、普通に競技が行われるとのことで、ホッとする。

スタート時刻を待っていると、すぐ近くで「パーン!」と大きな音がする。
誰かの自転車がパンクしたようだが、どの自転車かわからず、周りの人は自分の自転車や周辺の自転車のタイヤを触って確認し始める。
幸い自分のではなかったが、すぐ目の前の人の自転車で、その人は修理?に行ってしまった。「やはり、気圧とか気温の影響ってあるのかなぁ」と思ってしまった。

10時00分、「男子B(ロード31~40歳)」がスタートする。
パレード区間は計測されないとあって、落ち着いたスタートだった。

5分後の10時05分、自分を含めた「男子A(ロード中学~30歳)」がスタート
先頭には昨年の優勝者(選手宣誓をやっていたのでわかった)がいて、自分は一応、先頭が見える位置(前から5列目くらい)からスタートした。

まずは下り、重力に任せて走る感じ。先導車がいるのでブレーキもかけるくらいだった。下りきったあたりは、バスターミナルになっていて、沿道の応援が温かくて嬉しかった。
そして間もなく、前方がブレーキをかけて完全に停止してしまった。なにが起こったと思ったら、

先導車がコースを間違えたのだ!

「なんだよ~」、「ナビ、つけろよ~」のブーイングの嵐。
道の分岐点に達していなかった後方の選手たちは、正しい方向へ走ってゆき、自分も含めて先頭にいた人たちは分岐点まで戻ってコースに復帰する。先導車も続いてバックしていた。

計測区間ではないから、まだよかったものの、心理的な影響や作戦への影響は少なからずあったと思う。実際、自分もこの時点で自分のおおよその順位を把握することができなくなってしまった。

気を取り直して、パレードの上り区間。約2.5kmで130mくらいを上ることになるので、それなりに負荷はあった。ウォーミングアップ代わりに丁度よいとも思ったけど、人によっては、戦いが始まっていたのかもしれない。

そしていよいよスタート地点。
なかにはスタート手前で完全に停止して、上着を脱いでいる選手もいた。
「少し休むのも作戦かなぁ」とも思いながらも、そのままスタートラインを越える。待ち受ける標高2000m超の未知の世界に対応するために、オーバーペースにならないように気をつける。…つもりが、周りの人たちのペースにつられて走り始めてしまった。
まぁでも、「初ヒルクライムだし、失敗してもいいか」という気持ちで走り続けると、周りのペースが落ち始めたのか、前方の選手達を抜かしていく形になっていた。

計測スタート地点から3kmくらいのところで、昨年の優勝者と他の1人が自分を抜かしていく。ついていったらすぐにバテそうなスピードだったので、そのまま見送った(実力が全然違う)。
その後は、カーブ毎に前の選手を抜かしていく感じ。同じカテゴリーの選手か「男子B」の選手かはわからなかったけど、それは気にしない。

殺生コースのゴール地点(白根コースの中間点くらい)に到達する。この辺りは硫黄のにおいがきつくて、呼吸していいのか心配になってしまった。

残り5キロくらいになって、脚がきつくなってくる(ここで最低速度12.8km/hを記録)。そして、「あと4キロ」の看板が見える。時速14キロ台を表示しているスピードメーターを見て、ゴールタイムを計算し始める。残りを時速12キロで行っても目標の47分はクリアできることを知る。

ここでまた前の選手を抜かす。が、この選手はそれまで抜かした人達と違って、そのままピタリとついてくる。カーブの度にシフトアップするも、後ろから気配が消えない。無理をして引き離すこともありえたけど、着順≠順位(さらに自分が追いついた側)だと思うと、アタックまでの気力は起こらなかった…。

結局、そのままゴール前の直線へ。後ろについていた選手が自分の右に並んで顔を覗き込んでくる。自分がスプリント勝負をするつもりがないことを察したようで、その人は前に出ると、「ついてきて」と言って手で合図をくれた。そしてスピードを上げ、2人で続いてゴール。
ちなみに、このときのスピードは31.8km/hでした。疲れていると、こんなものです。

ゴール後、その選手が「(ひいくれて?)助かりました」と、お礼を言ってくれました。自分も「おかげさまで、最後まで気を抜かずに走れました」と、お礼を言う。
う~ん、なんかいいなぁ…。

体を冷やさないように着替えながら、手元の時計でタイムを確認する。

40分台前半!!!

目標を大きく上回るタイムにびっくりする。
「これって、去年のデータだと4位に相当するタイムだよなぁ。ひょっとすると…。」と、淡い期待を抱き始める。

下山は、先導車の後ろにつくので、遠慮なく低速でいけた。
濡れた路面で転倒したら、自転車恐怖症になってしまいそうで…。
30分後、無事下山完了!
ようやく自転車のレースに復帰できたことを実感する。あぁ、長かった。

そして、表彰式。入賞は6位まで。
淡い期待で成績発表を聞く。…結局、呼ばれることはなかった。トイレに行くために会場を出ると、成績が掲示されていた。見てみると、…、

第9位 40分07秒822

表彰式では発表がなかった上位の選手達のタイムも見てみると、優勝は35分23秒。昨年優勝の人は今年は2位で、36分24秒(それでも前回より2分以上いいタイム)。
なるほど、今年は全体的にタイムがいいらしい。風がなかったからだろうか?まぁ、いずれにせよ、自分はまだまだ非力ということです(^^;

今回、「ツール・ド・草津」に参加して、ヒルクライムの面白さを感じましたし、大会運営におけるいろいろな方の努力が感じられました。
除雪、交通規制、コース誘導、開会式、閉会式、応援バス、給水、豚汁、バナナ、ココア、街全体の盛り上がり、…。本当にありがとうございました。

p.s. レース結果のHPアップも早いです!


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コメント 6

t-bib

ええ!!
そんな生殺しのような書き方したら、気になってしまうでしょう!!
って目標のコメントみたら、完走!!
おめでとうございます。
by t-bib (2006-04-18 17:22) 

よっしー

ごめんなさい。長文になってしまったので、はじめて「続きを読む」を使おうとしたのですが、使い方がわからなくて、続きが消えてしまっていました…。
書き直しました。
自分で確認するべきでした。
by よっしー (2006-04-19 00:17) 

kert

おじゃまします。

初めてのヒルクライムで一桁順位とは素晴らしいですね。niceです。

このレース、距離も短いので序盤の足慣らしに出たいと思ってました。
そして記事を読んでますます参加したくなりました。
お疲れ様でした。
by kert (2006-04-19 01:10) 

t-bib

ええ!
速すぎるじゃないですか!
9位おめでとうございます。うらやましいかぎりです。
また、復帰おめでとうございます。
華々しい復活ですね。
心よりお祝い申し上げます。
by t-bib (2006-04-19 12:21) 

よっしー

kertさん、コメント&niceありがとうございます。
他のレースがどんな感じかはわかりませんが、いい大会でした。
タイムは、思っていたよりもだいぶ良くて、自分でもびっくりしました。
これからも、他のレースなど、楽しんでいきたいです。
by よっしー (2006-04-20 22:42) 

よっしー

t-bibさん、ありがとうございます。
復帰は、これまでほんとうに長かったです。
練習したくてもできなくて、申し込んでいたレースもDNS。
「自転車という趣味」を見つけて間もなくのケガでしたので、ショックは大きかったですからね…。
あとは、増えてしまった体重を秋までには減らしたいです。
by よっしー (2006-04-20 22:49) 

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